【初心者から中級者まで】格安SIMとは?安い理由やデメリットも詳しく解説!

この記事では格安SIMについてイチから説明していく。この記事さえ読めば、格安SIMに関する基本知識は一通り網羅できるようになっている。

格安SIMとは何かよく分からない初心者から、格安SIMをある程度知っている中級者の人にも役立つ内容になっているため格安SIMについて一通り知りたい人は、ぜひとも読んでいただきたい

格安SIMについて

格安SIMとは?

格安SIMとは、大手キャリア3社(au、ドコモ、ソフトバンク)以外の通信会社の総称として一般的に使われている言葉である。

「格安」と聞くと「安くて粗悪」なイメージがあるかもしれないが、そのような事は全く無い。大手キャリアと比較すると利用料金があまりにも安いことから格安SIMと呼ばれるようになったのである。

MVNOについて

格安SIMを提供している会社のことを一般的にMVNOとも呼ぶ。*MVNOとは「Mobile Virtual Network Orerator(仮想移動体通信事業者)」の略。

会社自らが所有する通信網ではなく、大手キャリア(au、ドコモ)の通信回線を「借りて」運営している通信会社(いわゆる格安SIMの会社)のことを意味している。

要するに格安SIMの会社を難しく表すとMNNOという言葉が使われているだけ。MVNO=格安SIMの会社と考えておけばOKである。

格安SIMは何種類あるのか?

つい数年前までは数が少なかった格安SIMを提供しているMVNOも、現在は主だったものは18社程存在している。最近、知名度をあげているLINEモバイルや以前からよく知られているUQモバイルなどもMVNOの一つである。

細かいのも入れると数は更に増えるが、全てを取り上げると多すぎて逆に訳が分からなくなってしまうため、当サイトでは主要なMVNOのみ取り上げている。

格安SIMが安い理由

大手キャリアと同じように利用する場合でも、格安SIMであればプランや使い方によっては月額2000円以下に抑えることが可能である。

なぜ格安SIMはそんなに安いのか?

ここでは格安SIM会社(MVNO)が利用料金を安くできる理由や裏事情を説明していく。

理由①格安SIMは大手キャリアの回線を借りて運営

上記でも取り上げたが、格安SIMは大手キャリアの回線を借りて運営されている。そのため設備投資0でサービス提供可能であることが料金を安くすることが出来る大きな要因の一つである。

大手キャリアは全国に張り巡らされた多くの通信回線を持っているが、その全てを使用している訳では無い。例えば東京に100回線あるとしたら、せいぜい70程度しか使っていないだろう。

余っている回線は、そのままでは無駄になってしまうため格安SIM会社(MVNO)に貸し出すのである。

大手のキャリアにとっても使っていない回線を貸すことで「収入」が増えるというメリットがあるため、MVNOとキャリアは持ちつ持たれつの関係なのである。

理由②格安SIMは実店舗を持たない

LINEモバイルなどの格安SIM会社(MVNO)は「ドコモショップ」のような「実店舗」を全国各地に構えていないため「広告(営業)→集客→契約」を全てWeb上で行う「通販型」スタイルが基本となる。

実店舗を持つことによるコスト(実店舗の建設費、従業員を雇う費用など)を大幅に削り、全てをWeb上で行うことに成功したことも格安SIMが安い理由の一つである。

理由③格安SIMはスマホ端末の開発を行っていない

ほとんどの格安SIM(MVNO)ではスマホ端末の開発を行っていない。

基本的にはユーザーが、大手キャリアのSIMロック端末やSIMロックを解除した端末、また最近は増えて来たSIMフリーの格安スマホを利用することを念頭に置いて運営されている。

このように最初からスマホの開発を行わないスタイルを導入することで、大手キャリアのようにスマホ端末をメーカーと協力して開発し流通させる(スマホ端末1台の開発費は数十億)、在庫をかかえるなどに掛かるコストを大きく削減することに成功した。

利用料金にそれらのコストを加算する必要が無くなったことも格安SIMの料金が安い理由の大きな要因なのである。

格安SIMのデメリットについて

格安SIMが上記の手段を用いて利用料金を大幅に安くすることに成功した反面、そのことにより生じたデメリットもある。

①通信速度の低下

上記の理由①で説明したように、MVNOは自社の通信回線を持たず大手キャリアの余った通信回線を借りて運営されている。

キャリアの十分すぎるほどの回線数とは違い格安SIMでは利用出来る回線数に限りがあるため、ランチタイム時などの利用者が集中する時間帯でネットに繋がらないといった問題が生じてしまうことは格安SIMの避けられないデメリットでもある。

最近では、格安SIMの通信速度の向上の為に回線数の増強に力を入れているMVNOも増えてきている。しかし、回線数の増強に力を注がない格安SIMでは利用者の増加に伴いますます速度が遅くなっていく悪循環に陥っているMVNOも少なくない。

そのような粗悪な格安SIMを選ばないことが、後悔のない格安SIMへの乗り換えのためにも非常に重要であると言えるだろう

②相談窓口が少ない

上記の理由②で触れたように「実店舗が少ない」ことによるデメリットもある。

「スマホの知識が無い」「webでのやり取り(契約など)に慣れていない」人にとってキャリアの実店舗でスタッフが手取り足取り教えてくれるということは大きな心の支えでもある。

しかし、格安SIMの多くは実店舗を持たず、分からないことや故障した場合などでも基本的には電話やウェブ上でのやり取りになる

不慣れな人にとって、対面でのやり取りが出来ないというのは格安SIMの大きなデメリットであることは否めない。

③キャリアメールが使えない

格安SIMでは「〜@ezweb.ne.jpや〜@docomo.ne.jp」などのキャリアメールが使用できなくなってしまう。

そのため、格安SIMでは乗り換える際に「Gmail」などのPC用メールアドレスを取得する必要性がある。既にGmailを始めとするPC用アドレスを持っている人は、格安SIMに乗り換えた時にそれを使うようにすれば特に問題は無い。

最近ではキャリアメールを利用している人は若者を中心に随分減ったが、年齢層が上の人を中心としてまだまだキャリアメールのニーズがあるのが実情である。

キャリアメールしか使ったことが無い人にとっては「キャリアメールが使えなくなる」ということに初めは躊躇いや不安を感じるかもしれない。Gmailなども使い慣れれば何一つ不自由では無いが、慣れているキャリアメールを手放すという点も格安SIMのデメリットの一つでもある。

SIMについて

そもそもSIMとは何か?SIMロックやSIMフリーとは何か?よくわからない人は以下のSIMに関する説明を読んでもらいたい。

SIMとは?

SIM(カード)とはスマホの中に入っているマイクロチップである。

SIMカードの中には契約者情報や通信会社情報が記憶されており、このSIMカードをスマホ端末が読み込むことで、通話やデータ通信が可能となる。

例えばドコモであればドコモのSIMが、auであればauのSIMが入っている。

SIMロックとは?

大手キャリアで購入したスマホ端末にはSIMロックがかかっている。

これは、例えばドコモで購入したスマホであればドコモのSIMしか使えないように制限がかかっているというもの。そのため、ドコモを解約して同じスマホをauで使おうとしても、auのSIMカードはドコモのスマホでは使うことが出来ない

このように大手キャリアが自社以外の通信会社のSIMを使えないように制限することを「SIMロック」と言うのである。

SIMフリーとは?

SIMロックを解除した状態、もしくは初めからSIMロックがかかっていない状態のことをSIMフリーと言う。

現在ドコモやauなどのキャリアではなく、家電量販店やアマゾンなどで購入できる格安スマホもほとんどがSIMフリースマホである。

SIMフリースマホであれば、大手キャリア3社を始め、数多く存在する格安SIMも、そして海外のSIMカードですらも自由に利用することが可能なのだ。

キャリアがスマホにSIMロックをかける理由

大手のキャリアがSIMロックをかける理由はユーザーを自社に縛り付けるためだ

例えば、SIMフリースマホを自社で販売していた場合、自社のサービスや料金に納得いかなければ簡単に他社に移ることができてしまう。

現在に至るまで大手キャリア3社はこのSIMロックを利用して通信事業を独占したのだ。そして、3社が価格協定を結ぶことで利用料金の高騰を招いたのである。

ただ国民が大きく損をしているこの状況を総務省は良しと思わず、大手キャリア3社に対し「SIMロックを解除しなさい」と命令を下した。

そのため2015年8月以降にキャリアで販売されたスマホであれば、半年以上の利用していればという条件付きでキャリアのSIMロックが解除できるようになったのである。

格安SIMで利用出来るスマホについて

格安SIMでは、各社で利用出来るスマホが異なる。ここでは格安SIMで利用出来るスマホに関しての一般的なルールを説明する。

SIMロックがかかっているスマホでも利用可能

実は、キャリアのSIMロックがかかっているスマホでも格安SIMで利用できる

格安SIMは基本的にはドコモかau回線を借りて運営されているため、au版のスマホであればau回線を借りて運営されているマイネオ(mineo)とUQmobileが、ドコモ版のスマホであればドコモ回線の格安SIMをSIMロックを解除しなくても利用することが可能である。

また、キャリアのスマホは半年間以上利用している場合はキャリアにてSIMロックを解除することができる。

SIMロックを解除したスマホであればほとんどの格安SIMで利用することが出来るため選択肢は一気に広がるのだ。

格安SIMの現状と今後について

格安SIM業界は競争が激化

現在、若い世代を中心に「大手キャリア離れ」が進むとともに格安SIM業界は競争が激化。格安SIM業界での勝ち残りをかけて各社趣向の凝らした様々なサービスを低価格で提供している。

激しい競争を勝ち残るためにも各MVNOはシェアの拡大を第一優先と考え、会社利益を度外視した「ユーザーにとって価値のあるサービス」を「低価格で提供」することに努めているのが現状である。

最近ではLINEモバイルや2017年7月よりサービス開始のリンクスメイトなどの新興勢力の台頭が目覚ましく、老舗の格安SIMものんびり構えている場合では無くなってきている。

まさに格安SIMの戦国時代だと言えるだろう

近い将来、格安SIMは少数精鋭に絞られる

格安SIMは格安で利用出来る反面、MVNOによってはデメリットが多かったり逆にメリットが多かったりと差別化が進行している。

そのような差別化がこのまま進行していけば、利用価値のない格安SIMのユーザーはメリットの多い格安SIMへとどんどん流出していき、利益を高めた格安SIMはさらに回線増強などを行なってメリットを拡大していく。

これらを踏まえると、現在は数多くの格安SIMが存在しているが近い将来使い物にならない利用価値の低い格安SIMは淘汰され、本当に利用価値のある格安SIMだけが残っていくことが予想されるだろう

まとめ

格安SIMについての理解は深まっただろうか。

どんなものにも安い裏には理由がある。格安SIMも例外ではないことは分かっていただけたかと思う。

しかしながら、格安SIMはそのメリットやデメリットを知った上で利用すれば必ずユーザーが得をできるようになっている。

そのため、格安SIMへ乗り換える際には各社の特徴やメリットデメリットをしっかり把握し、後悔のないよう選択をすることは一番重要である。

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